こんにちは!たなか(@GAJ_DT)です!
今回は、キャンプツーリング初心者の方向けのシュラフ(寝袋)とマットの選び方についてまとめました。
僕自身の経験や僕の周りのキャンパーさんのお話や使っている道具も参考にしながら、どのように道具を選んでいけばいいのか説明します。
その前に、まだテントの購入に悩んでいる方はこちらの記事も読んでみてください。
最初はイロイロ悩むと思いますが、自分の体やバイクの積載にあわせて寝具を選べば、積載もスッキリ、夜もぐっすりでもっとキャンプが楽しめますよ!
シュラフ(寝袋)の選び方
一般的には寝袋とも呼ばれるシュラフ。 キャンプといえばこれにくるまって寝る姿を思い浮かべる方も多いでしょう。
シュラフは家の布団でいうところのかけ布団で、それぞれ素材や厚さに違いがあり、使用時の季節や気温によって適切なものを選ぶことで快適に眠ることができます。
素材は化繊かダウンどっち?
シュラフの主な素材はダウン(羽毛)と化繊の二種類。
ダウンはふわふわと肌触りが良く、小さく収納できるが高価、化繊はダウンより重くかさばるものの、安価で濡れにも強いという特徴があります。
- ダウン 〇軽量コンパクト、保温性高 ×高価
- 化繊 〇安価、耐水性、手入れが楽 ×かさばる、重い
僕は収納時のコンパクトさと性能でダウンを使用していました。実際バイクの限られたスペースに積載するのにはダウンが有利になりますからね。
しかし、バイクシーズンでのキャンプのみを想定するなら、経験上化繊でも全く問題ないと僕は思います。
なぜなら、キャンプツーリングする初夏から秋口にかけてはあまり気温が下がらないので、夏用シュラフで充分対応可能だからです。 最近のシュラフはどんどん高性能になっていますから、夏用ならそれほどかさばらないものも多いのです。
真夏はそれこそシュラフなしでも暑いくらいですし(^_^;)
なので中途半端なオールシーズン用を買うよりも、まずは自分の予算に合わせた化繊シュラフを購入して、収納が物足りなくなったり、冬キャンプに挑戦する際に新たに追加購入するのも全然アリだと思いますよ!
まずは手ごろな道具をそろえて、寝袋で寝る楽しさを味わってみてください!
快適(コンフォート)温度と限界(リミット)温度
前項で少し触れましたが、シュラフには使用するのに適した温度がメーカーによって決められています。
寝袋に入って寒さを感じず快適に眠れる温度をコンフォート(快適)温度、寒さ対策をしたうえで何とか眠れる温度をリミット(限界)温度といいます。
シュラフを選ぶ際は基本的にリミット温度だけ気を付けていれば大丈夫。
よく言われる選び方として外気温よりも-5度余裕を持って選ぶと良いとされています。
メーカーによって多少ばらつきがありますが、僕の経験上平地から低山で春先から秋口のキャンプツーリングに使うならリミット0℃~-5℃くらいの余裕があれば快適に眠れると思います。
本格的な冬用の物は化繊は重くかさばりますし、ダウンも4万円以上の高価なものになるので、まずはオンシーズンのキャンプに慣れてから別に購入するのがおすすめです。
マットの選び方
マット(キャンピングマット)とは、テントで寝る際に寝袋の下に敷いて使うもので、家の寝具ではマットレスや敷布団にあたります。
地面の固い感触をやわらげたり、冷気を遮断する役割があり、マット選びはテントでの寝心地に大きく関わってくると言えるでしょう。
マットにも色んな形状や素材がありますが、今回は代表的な3タイプの特徴を挙げながらマット選びについてお話していきます。
キャンピングマットは三種類
マットの種類ですが、素材や作りで分けると、
- エアーマット
- クローズドセルマット
- インフレーターマット
の三種類になります。
それぞれ構造が違い、寝心地や収納時のコンパクトさも変わってくるので自分がどんな要素を最も重要視するかを考えると最適なマット選びがしやすくなります。
価格と収納性ならエアーマット
エアーマットはその名の通りナイロンやTPU製の生地を空気で膨らますだけの簡単なつくりになっています。
エアーマットのよい所は、単純な構造で他の種類のマットと比べ価格が最も安くお財布に優しい事と、中が空気だけなので、折りたたむととてもコンパクトになります。
寝心地に影響するマット厚さですが、5~10㎝のラインナップが多く寝心地もよいのが特徴です。
一方、使うたびに空気を入れなければいけないのが煩わしいところ。疲れているときの設営はちょっと億劫ですね。また畳む際もエアーを抜く作業も必要です。
そして、中は空気なので当然穴が開いてしまうと使えなくなってしまいます。補修キットが付属することも多いですが、設営の際に出来るだけ鋭利な石や枝は取り除く必要があります。
- メリット 安い 仕舞寸法がコンパクト 寝心地がいい
- デメリット 空気入れが面倒 パンクの危険がある
抜群の手軽さと耐久のクローズドセルマット
クローズドセルマットはウレタンやEVAフォーム等の緩衝材が蛇腹状に折りたたまれていて(丸めるタイプもある)、それを広げて寝る、といったものになります。
クローズドセルマットは空気を入れる必要が無く、折りたたまれているマットを広げるだけで設営が完了し、撤収も折りたたむだけなので手間がなく非常に手軽です。
また、固い地面や石の上で少々擦れても破けたり裂けたりしない高い耐久性も魅力です。
価格も安い物はエアマットとあまり変わらないのでコストパフォーマンスもいいです。
しかし、撤収時はマットをそのまま畳むだけなので仕舞寸法が大きくかさばってしまうデメリットがあります。
また厚みも2~3㎝程度で、他のマットに比べ固めなので寝心地はどうしても劣ってしまいます。
- メリット 設営、撤収がとても楽 高い耐久性 低価格
- デメリット 収納時にかさばる 寝心地があまりよくない
オールマイティな高性能!インフレーターマット
インフレーターマットはエアーマットの中に緩衝材としてフォーム材が入っていており、エアーマットとクローズドセルマットの両方の特徴を併せ持っているのが特徴です。
空気を抜くことでコンパクトに収納できるのはもちろん、展開時には自動膨張機能のおかげで空気栓を開けておくだけである程度の大きさまで勝手に膨らんでくれるので、空気入れの手間も少ないです。
中に入る空気量が少ないので寝心地が悪そうに見えますが、マット内のインフォームのおかげで初めからある程度の厚みも確保されているので、少ない空気でも快適に眠れます。
多機能で快適なインフレーターマットですが、高性能な分他のマットに比べどうしても価格が高くなってしまっています。
またエアマット同様空気を利用するので、エアバルブが故障したりして空気が抜ける等のリスクもあります。
- メリット エアー、クローズドセルの両方の機能を併せ持つ
- デメリット 価格が高い パンクの心配がある
筆者おすすめ!キャンプツーリング向けシュラフ&マット
ここまでシュラフとマットを種類別に解説してきました。色々あって迷うと思います(^_^;)
あくまで一個人の意見ですが、僕の経験から初心者向けにおすすめするなら
- シュラフは冬以外はリミット0~5℃くらいで充分、予算に余裕があるならダウンを
- マットは悩んだらインフレーターマットが使い勝手が良くおすすめ
- あまりに低価格のもの、ノーブランド品は避ける
こんな感じに思っています。もちろん自分のスタイルが頭の中で確立しているならそれにならって道具をそろえてみてくださいね。
ちなみに僕の使用した寝具はこちらの記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
最後にいくつか実際の商品を紹介しておきますので気に入った物があれば購入を検討してみてはいかがでしょうか。
モンベル ダウンハガー650#3
多様なグレードを展開するモンベルのシュラフの中でもコストパフォーマンスに優れたダウンハガー650シリーズ。
ダウンシュラフの中では価格も安く、#3の性能ならこれ一つで厳冬期以外の平地キャンプに対応可能。
コールマン(Coleman) 寝袋 コルネットストレッチ2 マミー型
低価格で初心者向けに充分な性能を持ったコールマンらしい化繊シュラフ。ラインナップはリミット0℃と-5℃の2モデル。
中央以外に三か所のジッパーがついていて、シュラフに入りながら手足を出すことが出来る機能もある。デザインもよくてコールマン好きにはおすすめ。
THERMAREST(サーマレスト) プロライトプラス
マットにおいて絶対的信頼のあるメーカーTHERMAREST(サーマレスト)のインフレーターマットの中でも、オールシーズン使えるR値3.4のモデル。
自動膨張機能はもちろん、高い断熱性と厚さ3.8㎝のマットで一年を通して快適に眠れる。 やや高価だが価格以上の性能で買って損はない。
THERMAREST(サーマレスト) Zライトソル
こちらもサーマレストから、クローズドセルマットの代表といってもいいZライトソル。
ファミリーからプロ登山家まで幅広く使われている信頼性と耐久性、素早く折りたたみ出来るアコーディオン形状が魅力。
ややかさばるが、寝心地に慣れてしまえばこの設営の手軽さの虜になること間違いなし!
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